2007年6月26日火曜日

ANNA KARINA


フランスにはいい女優がたくさんいるが、外せないのはアンナ・カリーナとジャンヌ・モローの2人である。ジャンヌ・モローは突然炎のごとくで奔放で気まぐれな女を演じ、眩いまでに輝きを振りまいていて、全編通じ、溜息をつかせるが、アンナ・カリーナが気狂いピエロで演じたマリアンヌも甲乙付けがたい。

彼女達はもちろん美しいが、それだけでない。美しい女優など掃いて捨てるほどいる。仕草、立ち振る舞い言動、全てが完璧なのである。辛気くさい貞淑さなどまったく持ち合わせてない。コケテッシュでアンニュイ、やさしくて残酷、ミステリアスで自由奔放、アンナ・カリーナを形容するとしたら、こんなところだろうか。

日本で人気があるといえばまず、オードリ・ヘップバーンである。キュートである。だが堅いのである。断然アンナ・カリーナである。男はかわいい女、きれいな女が好きだ。しかしその本当の意味を決して語らない。そして花の命はあまりにも短い

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